人と比較してやる気が削がれない生き方をするために必要なこと
こんにちは、@keimaejimaです。
たまに、学生時代の同級生とかでぐうたらと努力もせずに楽しそうに生きている人を見ると、やる気が削がれそうになりますよね。
同級生に限らず、人と自分の境遇を比較してやる気が削がれそうになった経験がある人は結構いると思います。
今回は、なぜやる気が削がれるのかということと、やる気が削がれないためにはどうすれが良いのかということについて書こうと思います。
自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ
僕が勤めているリクルートは以前、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉を社訓にしていました。
この言葉は、人のモチベーションサイクルを非常に端的に的確に言い表した言葉だと思います。
やる気がある人が単純に結果を出せるのではなくて、結果を出し新しい機会をつかみとることが自信や能力の向上につながり、また新しい成果・機会へと繋がっていくということです。
やる気があるから機会があるし、機会があるからやる気がでるという循環構造を表しているわけです。
で、何が言いたいかというと、ほとんどの人はこの言葉のように何か努力をしたらそれなりの成果が得られるということを前提としてモチベーションが維持されているのではないでしょうか。
めちゃくちゃ単純化すると、下の図のようなイメージです。
この図のように、努力と成果は必ず正比例していて、努力の量だけ結果につながらないとおかしいと考えている人は多いと思います。
アッパー系とダウナー系
ただ、現実は必ずしもこの図のような関係性で成り立っているわけではありません。
要領が良くて少量の努力でものすごい成果をあげる人もいますし、七光や運によってそもそもスタート地点(上の図で言う起点)が違う人もいます。
そうした世界の中で、自分より努力をせずに成果をあげている(ように見える)人を目の当たりにすると人はやる気が削がれてしまいます。
冒頭で言った、モチベーションサイクルが前提としている努力と成果の比例関係が覆されてしまい、自分の努力が本当に成果につながるということが信じきれなくなってしまうからです。
逆に、正当な努力をして成果をあげている(と自分が思える)人をみるとモチベーションが上がる人は多いと思います。自分がしている努力がいずれ報われるということが保証されたような気がするからでしょう。
要するに、人それぞれ自分が持っている努力と成果の比例関係の尺度に合致する人をみるとやる気が上がり、合致しない人をみるとやる気が削がれてしまうのです。
他人が持っている努力と成果の比例関係の尺度は、自分のモチベーションにとってはアッパー系にもダウナー系にもなりうるということです。
人と比較してやる気が削がれない生き方をするために必要なこと
もちろん自分が持っている「成果」の尺度が自分の人生にとって適正なものであるかどうかは日々点検していきたいですが、基本的にはその尺度を信じて日々邁進して人生を豊かにしていきたいものです。
ですので、人と自分の尺度を比較してやる気が削がれてしまうことは、人生にとってはっきり言って雑音です。
そのような雑音を減らす、もしくはシャットダウンするための方法をいくつか考えてみました。
①ロールモデルを持つ
自分が持っている努力と成果の尺度において、何歩か先を進んでいいる人を見つけるのは有効だなあと思います。
自分が頑張っている分野でそれなりに成果をあげている人で、七光や運ではなく、努力によって成果をあげている人が良いと思います。
その人が存在しているということは、少なくとも自分が持っている努力と成果の尺度がそんなに間違っていないということですし、雑音が入ってきて自分の尺度を疑いそうになったとしてもその人のことを見れば冷静になれるはずです。
②社会的な尺度を一通りクリアするもしくは全く気にしない
雑音の一部には、年収やら結婚やら学歴など社会一般的な尺度も混ざっていたりします。
取り組んでいる分野は違うはずなんだけど、自分より年収が高い人を見るとモチベーションが落ちてしまう人はいると思います。
少し乱暴ですが、そういった尺度を全く気にせず生きるのは難しいので、一度クリアしてしまうのが良いのではないかと思います。
例えば、年収で言うと650〜1000万を超えると、感じられる幸福度に変化がなくなるといいます。そうした社会的に良しとされる一定のレベルを一度超えてしまえば、精神的にはかなり自由になると思います。
とはいえ、20代の平均年収が300万円と言われ、社会的な要請と現実が乖離している社会の中ではそうそうクリアするのは難しい面もあると思います。
そうした場合は、社会的な尺度を全く気にしないという手もあります。(ただ、僕自身そうした考え方で2年ほど田舎に引っ込んで暮らしていた時期もありましたが、「自分は努力せずに社会的な要請からにげてしまっているのではないか」という意識に苛まれ、別のしんどさがありました。よほどの決心や信念がない限りは難しい選択肢なのかもしれません。)
③周りを似たような努力と成果の尺度を持った人で固める
結局はこれが一番なのかなと思います。
自分に近しい努力と成果の尺度を持っている人の中に身を置くのです。
いつも一緒に仕事をしている人や、プロジェクトに取り組んでいる人が、自分と同じような努力と成果の尺度を持っていれば、一時の雑音にはそうそう紛わされないようになると思います。
個人の意思や決心には限界があるので、環境によってモチベーションを制御するという考え方です。
仲間って大事ですねえ(しみじみ)。
以上です!