keimaejimaの日記

リクルートでエンジニアやってますが、ここでは情報社会論的なことを書きます

それでも僕が活字をえらぶ理由

情報獲得手段が沢山

現代って情報を得る為の手段が多いですよね。

テレビ、新聞、ブログ、ラジオ、YoutubeSNSなどなど。

活字を媒介とせずに情報を伝達するメディアも多いです。

テレビはもちろん、Youtubeニコニコ動画などの動画投稿サービス、そしてニコ生やUstreamなどの放送サービスが挙げられます。

上に挙げたサービスの利用者は年々増加しています。

私たちが仕事や学校など意外で自由に使える時間はほとんど変化していませんから、動画メディアに使われるようになった時間は過去に他のメディアに使われていたものが移行してきたという事になります。

実際総務省が発表する「情報通信白書」によると、近年日本人が新聞や書籍に費やす時間は減少を続け、動画サイトに費やす時間は増加し続けています。

そんな状況の中で、今後も活字メディア、特に紙媒体の活字メディアの衰退は続いていくのでしょうか。

僕はそうはならないと思います。

というかそうなったら凄くやばいと思います。

というのも、活字メディアが僕たちの知性に及ぼす影響は凄く大きく、それは動画メディアでは代替不可だと思うからです。

 

自分から取りに行く

活字メディアの良いところは僕たちが自分から情報を取りにいかなければ絶対に情報を得る事が出来ない点です。

動画メディアはただぼーっと画面を眺めていれば次々と情報が目に入ってきますが、活字メディアの場合はそうはいきません。

能動的に目を動かさなければなりません。

極端に言うと、動画メディアは僕たちの視線をどこに向けさせるかを自由に操れますし、取得させる情報の順番も操る事が出来ます。

情報を得る時にその順番やスピードをある程度は発信者の恣意性に任せても良いと思いますが、いつもそればっかりだとなんだか気持ち悪いですよね。

発信者によってコントロールできる要素が増える程私たちの思考の余地は削られていくのだと思います。

だから政治家は街頭演説を行うのでしょう。

文章だとつい考えてしまうような内容でも、演説だとついなんだか凄いという気にさせられてしまいます。

 

想像する

活字メディアは活字を媒体としたメディアですので、音声や映像を一次情報として伝える事はできません。

それらは自分で想像する必要があります。

音声や映像が活字メディアを通して語られる場合、書き手の主観が入り込みますがそれを理解しつつ自分なりに状況を想像してみるのはなかなか楽しいものです。

世の中は一部の情報しか与えられなくてあとは自分で想像しなければならない、ってことで溢れていると思います。

 

スピードコントロールが自由

映像メディアの場合情報取得のスピードをコントロールする事は難しいです。

ぼーっと画面を見ていても、色々と考えながら見ていても次々と場面は移り変わっていきます。

一方活字メディアの場合は自分で好きなだけ情報取得スピードをコントロールする事が出来ます。

文章を読んでいる途中でふと立ち止まって想像を膨らませたり思索を深めたりしていても、それが終わるまで待っていてくれます。

能動的に情報を取得して思索を深めるにはもってこいのメディアです。

 

水路を作ろう

(ちょっと表題には関係ないかもしれませんが)よく大学の友人などで「文章を読んでもすぐに忘れてしまうから時間を無駄にしているようで読む気を無くす」という声をよく聞きます。

僕は文章を読む事が時間を無駄にしているというような事は無いと思います。

確かに、僕も文章を読んで、その内容を忘れてしまうという事が頻繁にあります。

文章を読んでもそこで得た知識を全て思い出す事は不可能です。

しかし、しっかりと思索を深めながら読んだ文章は必ず僕たちの地肉になっている思います。

この世界に溢れる情報群を海と例えると、その海と私たちの間には水路がはられています。

海からやってきた情報は僕たちのもとに水路を辿ってやってきます。

しっかりと思索を深めながら文章を読むということは、新たな情報を得ると同時に、水路の形を変えていく行為だと思うのです。

水路はその形によって情報の性質を変化させます。

すなわち、しっかりと思索しながら文章を読む事によって、そこで得た知識は消えてしまったとしても私たちが情報を得て思考する枠組みには影響を残す事ができるという事です。

 

要はバランス

いつもこれでまとめてしまっている気がしますが、要はバランスだと思います。

動画メディアもめちゃくちゃ便利です。

想像の余地をはさまない事で作り手が伝えたい事をピンポイントで伝えるという点は大変優れています。

生放送などは一目で現場の雰囲気がわかります。

 

活字メディアも映像メディアもバランスよく利用していきたいですね。

では