keimaejimaの日記

リクルートでエンジニアやってますが、ここでは情報社会論的なことを書きます

あなたはどの「成功」を選びますか?

ある視点から見ると、一世代前に比べると僕たちは明らかに「成功」しづらくなっています。

「ある視点」というのはこれまでの日本で常識として志向されてきた価値規準です。

収入が多かったり、多くの部下がいたり、学歴が高かったり、大きな家に住んでいたり、そんな感じの価値規準です。

要は、より多くを持っていて、より偉い人が幸せであるという価値観です。

その視点から見ると、これからどんどん「成功」できる人の数は減っていくと思います。

経済は縮小し続け、グローバル化が進んでいるので、「成功」する為にはこれまでより苛烈な競争環境の中でこれまでより小さなパイを取り合わなければいけません。

ならば国外に出れば良いじゃないかと思うかもしれませんが、アメリカなどの西側諸国の頑張り(?)のおかげで、今や世界のほとんどの国は上に挙げたような価値を志向しているようですし、新興国の成長も著しいですので、パイが小さく競争が激化していくという減少自体は変わりません。

このような状況の中で僕たちがとれる対応策は大きく3つに分けられると思います。

 

厳しい競争の中でもパイを奪えるような優秀な人間になる。

いくら競争が激しくても、その中で勝つ事が出来れば何の問題もありません。

その為に努力して優秀な人間になろう、という施策です。

誰にでも勝てる能力を身につければどんなに競争が激化しても成功をつかみ取る事ができます。

 

なるべく競争の穏やかなパイを狙う。

これは割とミクロな視点です。

例えば都会で豪勢な生活をする為には大金が必要ですが、田舎に住めばより少ない資金で都会と同じレベルとまではいきませんがそれなりに豪勢な暮らしが出来ます。

また、就職活動で所得水準は同程度でも社会的地位が高くなく、倍率が低い職種を選ぶのもこの施策の一種だと思います。

競争の激しくないパイを狙う事で自分が成功できる確率を上げようという考え方です。

 

「成功」に対する考え方を変える。

これはそもそも「パイをゲットしたら勝ち」という価値観を捨てちゃおうという考え方です。

この考え方を選んだ人にとって、沢山持っている事や、地位がある事は必ずしも重要ではありません。

この施策を選ぶ人はそもそもパイの奪い合いに参加しないのでパイが小さくなろうが競争が激化しようが関係ありません。

具体例を挙げると、田舎に住んで自給自足で地域コミュニティーの中で慎ましく暮らす、などの例を挙げられるでしょうか。

 

僕らは大きく分けてこの3つの内のどれかを選ばなければならなくなると思います。

①〜③の良い悪いについてはあえてここでは言及しません。

正直どの考え方を選んでも本人が幸せであれば良いのでは無いかと僕は思います。

競争が本当に好きな人もいればそうでない人もいます。

でも、自分がどの価値観を志向しているのかということはしっかり意識しておいた方が良いのではないかと思います。

②や③を選ぶ人も増えて来たとは言え、日本社会は基本的に①を原理として動いています。

自分にとってどの考え方が一番心地良いのかという事を意識せずに生きていたら自動的に①のシステムに組み込まれるように日本の社会制度は構築されています。

どんな生き方を選ぶにせよみなさんにとって生きづらくない生き方、なるべく幸福だと感じられる生き方である事を願います。

そして、日本がそうやって個人が選択した生き方を許容してくれる社会である事を切に願います。